2024年10月31日(木)「第12回 京都本大賞が決定いたしました!
『スピノザの診察室』
夏川草介/著
水鈴社 定価 1,870円(税込)
雄町哲郎は京都の町中の地域病院で働く内科医である。三十代の後半に差し掛かろうとした頃、最愛の妹が若くしてこの世を去り、一人残された甥の龍之介と暮らすためにその職を得たが、
かつては大学病院で数々の難手術を成功させ、将来を嘱望された凄腕医師だった。哲郎の医師としての力量に惚れ込んでいた大学准教授の花垣は、愛弟子の南茉莉を研修と称して哲郎のもとに送り込むが…。
数多の命を看取った現役の医師でもある著者が、人の幸せの在り方に迫る感動の物語。
夏川草介先生、おめでとうございます!
過去1年間に発刊された京都府を舞台にした小説の中から、もっとも地元の人々に読んで欲しいと思う作品を決める賞です。
また2014年からは、地元の書店員が自信を持っておすすめする、初めて京都を観光される方にお役立ていただける「ガイド本大賞」、京都のコアファン向けの「リピーター賞」を新たに創設いたしました。