現在大垣書店麻布台ヒルズ店にて開催中の、スギヤマタクヤ個展「刹那のホログラム」のイベントとして、映画の上映会を行います。
みなさん、はじめまして。
石川瑠華と申します。映画制作において、これまで自分は俳優として参加してきました。俳優という職業は監督が作る世界の中で生きていくものだと私は思っています。
世界というのはその人の「言語」「声」だと思います。今まで一緒に作ってきた監督さんたちはどの方も素敵な、自分とは違う声を持っていました。
そこで私も自分の声を見つけてみたくなりました。行動のきっかけとなったのは、大垣書店さんでも置いていただいている『喪失の日記』にも書かれている通り、大切なひとの死でした。
どうしようもない状態の中、自分は生きているのになんでやりたいと思うことすらやっていないんだと思い、気がついたら無我夢中で作っていました。
自分の中にあるいま綺麗だと感じることができ大切に守っているもの、これから先消えてしまう危険性のあるものを映画「冬の夢」の中に存在させておきたい、守りたいと思いました。
このままでは永遠に大人になれず、一人取り残されていくような感覚がいつもあります。その感覚がなんであるのか、正しいとか正しくないとか、何か見つけるために近づくために作ったような気もしています。
タイトルの「冬の夢」はF・スコット・フィッツジェラルドの短編小説『冬の夢』からつけました。
本に関する映画でもあるので、今回大垣書店さんで上映の機会をいただけたことが本当にこの映画にとって大きな一歩であると思っています。
現在大垣書店さんで展示をやっていますスギヤマタクヤさんには、この映画の音楽を作っていただきました。この上映の機会も提案していただき、背中を押していただきました。
小さな映画ですが、わたしにとってとても大切な小さな映画です。
この機会に是非、皆さんに観ていただけたら嬉しいなと思います。
石川瑠華
■日時:2024年10月25日(金)・10月28日(月)
各日 20:15~21:30(20:05より入場開始)
※イベントは予告なく変更・中止になる場合がございます。予めご了承ください。